PRの壁と「オールアウト」の本当の意味。今日の筋トレから学んだこと

「今日の自分なら、もっとやれるはずだ」

ジムでバーベルを握りながら、そう思う日はありませんか?僕にとって、今日がまさにそんな日でした。頭の中の理想と、身体の現実がせめぎ合う。でも、そんな日こそ、トレーニングが僕たちに教えてくれることは多いのかもしれません。

今日の僕の、そんな「学び」に満ちたトレーニングの全貌をシェアします。

今日のコンディション

  • 日付: 2025年6月10日(火)
  • 体重: 84.9kg

第一章:痛みとの対話、そして「不安定さ」の中に見た光明

今日の最初の種目は、3月から遠ざかっていたダンベルプレス。正直に言うと、今日の左肩はベストではありませんでした。

ベンチプレスならバーが身体の動きをある程度ガイドしてくれますが、ダンベルは違う。両腕が独立しているからこそ、ごまかしが効かない。左右の筋力差やバランス、安定性が、面白いほど正直に暴かれてしまうんです。

案の定、今日の僕の左腕は、右手と比べて少しふらつき、安定していませんでした。痛む左肩をかばいながら、ミリ単位で軌道をコントロールする。一回一回、筋肉と、そして痛みと対話するような、非常に慎重な動作が続きました。

  • ダンベルプレス:
    • 10kgからスタートし、最終セットは18kgで15回。

普通ならストレスに感じるこの「不安定さ」。ですが、痛みがあるからこそ、一回一回の動作に全神経を集中させる。結果、終わってみれば自己ベストに近い回数ができていました。

これは単なる数字以上の「勝ち」です。身体の弱さと向き合い、対話しながら限界を見極め、乗り越えられたという確かな自信。最高のスタートでした。

第二章:デッドリフトが教えてくれた「謙虚さ」

気分良く迎えた第二章、デッドリフト。ここで僕は、今日のテーマである「壁」にぶつかります。

  • デッドリフト:
    • 最終セットで、初の62.5kgに挑戦。

「今日ならいける」。そんな高揚感とは裏腹に、床からバーを引き剥がした瞬間、身体が悲鳴を上げました。腰が浮き、背中が丸まる。なんとか10回やりきったものの、それは「挙げた」というより「動かした」だけ。

重さに、負けました。

これこそ、トレーニングの厳しさであり、面白さでもあります。PR更新という目標は、時に僕たちを焦らせ、基本を忘れさせる。今日の失敗は、**「重量に敬意を払い、フォームという土台を固めろ」**という、鉄からのシンプルなメッセージでした。この悔しさは、必ず次への糧にします。

最終章:「上がらない」が最高のゴールだった

重いデッドリフトの後、トレーニングは終盤へ。

  • ラットプルダウン: 安定したフォームで3セット。次回は30kgへ、と明確な道筋が見えました。

そして、締めのインクラインダンベルカール。ここで、最高の瞬間が訪れます。

  • インクラインダンベルカール:
    • 1セット目: 7kg x 12回
    • 2セット目: 7kg x 11回

1セット目で焼き切れたはずの二頭筋。2セット目、12回目を挙げようとした腕は、意志に反してピクリとも動かなかったのです。

これだ、と。

これこそが「オールアウト」。筋肉が持つ最後の1滴まで絞り出し、完全に力を出し切った証です。回数という目標は達成できなかった。でも、筋肉を成長させるという目的は、120%達成できた。「上がらない」ことが、今日の最高のゴールだったんです。

まとめ:今日のトレーニングがくれたもの

今日のジムは、僕に多くのことを教えてくれました。

  • 痛みは、自分と深く向き合うためのサインになること。
  • PRの失敗は、次への最も効果的な処方箋であること。
  • そして、「できない」という限界点が、最高の「やりきった」の証明であること。

この学びがあるから、トレーニングはやめられません。

皆さんの最近のトレーニングでは、どんな「学び」がありましたか?ぜひコメントで、あなたのストーリーも聞かせてください。

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