出会いは図書館!SF作家コリィ・ドクトロウの『リトル・ブラザー』が面白すぎて、探求の旅が始まった話

皆さん、こんにちは!

先月、ふと立ち寄った図書館で、運命的な一冊に出会ってしまいました。それが、コリィ・ドクトロウの『リトル・ブラザー』です。

もともとコリィ・ドクトロウを知ったのは、あるYouTuberさんが『マジック・キングダムに落ちぶれて』というSF作品をおすすめしていたのがきっかけでした。「これは面白そうだ!」と早速探してみたのですが、どこの書店にもオンラインストアにも見当たらない…。

「もしかしたら図書館なら?」と淡い期待を抱いて足を運んだところ、『マジック・キングダムに落ちぶれて』はなかったものの、同じ作家の『リトル・ブラザー』を発見! ヤングアダルト(YA)フィクションというジャンルでしたが、これも何かの縁だと借りてみることにしたんです。

これが、大当たりでした!

読みやすくて、想像力が掻き立てられる面白さ!

『リトル・ブラザー』は、テロ事件後のサンフランシスコで、過剰な監視社会に巻き込まれていく高校生マーカスが主人公の物語。彼の持つハッキング技術や知識を駆使して、自由を取り戻そうと奮闘する姿が描かれています。

文章がすごく読みやすくて、情景や登場人物たちの感情がスッと頭に入ってくるんです。特に、テクノロジーに関する描写がリアルで、まるで自分もマーカスと一緒にハッキングしたり、街を駆け抜けたりしているような感覚に。YA作品でありながら、現代社会が抱えるプライバシーや自由の問題に鋭く切り込んでいて、大人でも深く考えさせられる内容でした。

読み終えた後、「この作家、もっと知りたい!」「他の作品も読みたい!」という気持ちが抑えきれず、なんと定価2000円のところ、プレミア価格の3000円で購入してしまいました(笑)。廃番になっているようで、入手困難だったんです…。そこまでして?と思われるかもしれませんが、再読したい、手元に置いておきたいと思えるほど、私にとっては衝撃的な面白さでした。

コリィ・ドクトロウって、一体何者?

さて、私をここまで虜にしたコリィ・ドクトロウとは、一体どんな人物なのでしょうか?調べてみると、単なるSF作家ではない、非常に興味深い活動をされている方でした。

  • プロフィール: カナダ生まれ(現在はイギリス在住)のSF作家であり、ジャーナリスト、ブロガー、そしてテクノロジー活動家としても知られています。
  • テクノロジーと社会への提言: 彼は、デジタル時代の著作権、プライバシー保護、情報の自由といったテーマについて積極的に発言・活動しています。例えば、自身の作品をクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(一定の条件下で自由な利用を認めるライセンス)で公開していることでも有名です。これは、情報ができるだけ多くの人に届くべきだという彼の信念の表れなのでしょう。電子フロンティア財団(EFF)という、デジタル社会における自由を守るための非営利組織にも関わっています。
  • 受賞歴多数の実力派: 私が読んだ『リトル・ブラザー』や、きっかけとなった『マジック・キングダムに落ちぶれて』は、SF界の権威ある賞であるローカス賞を受賞するなど、高く評価されています。その他にもヒューゴー賞やネビュラ賞など、数々の賞にノミネート・受賞しており、その実力は折り紙付きです。

コリィ・ドクトロウの作品世界(探求中!)

彼の作品は、テクノロジーが私たちの生活や社会をどう変えていくのか、その中で個人の自由はどうなるのか、といったテーマを一貫して描いているようです。

  • 『リトル・ブラザー』: まさに現代の監視社会への警鐘とも言える作品。若い世代がテクノロジーを武器に、自分たちの未来を守ろうとする姿に胸が熱くなります。続編もあるようなので、そちらも読んでみたい…!(入手できるかは分かりませんが…)
  • 『マジック・キングダムに落ちぶれて』: こちらは、私が最初に読みたかった作品。未来のディズニーランドのような場所が舞台で、「評判(レピュテーション)」が通貨のように機能する社会を描いているとか…? あらすじを読んだだけでもワクワクします。これも多くの賞を受賞している作品なので、いつか必ず読みたいと思っています。
  • その他の作品: 日本語訳されているものとしては、短編集『誰かのための物語』などもあるようですが、残念ながら多くが絶版や品切れ状態(2025年4月現在)。これが本当に残念でなりません…。

入手困難、だけど探す価値あり!

コリィ・ドクトロウの作品は、その内容の面白さ、現代社会への問いかけという点で、今こそ読まれるべきものだと感じています。それなのに、日本語で読めるものが非常に限られていて、しかも手に入りにくい状況というのは、本当にもったいない!

でも、だからこそ、図書館で見つけたり、古書店で偶然出会えたりした時の喜びはひとしおです。もし、どこかで彼の名前を見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

おわりに

コリィ・ドクトロウとの出会いは、私にとって、面白い本を読むというだけでなく、「探す」という楽しみ、そして現代社会について考えるきっかけを与えてくれました。

皆さんは、コリィ・ドクトロウの作品を読んだことがありますか? もしおすすめの作品や、意外な入手方法(笑)などがあれば、ぜひ教えてください!

彼の作品がもっと多くの人に読まれるようになることを願いつつ、私も引き続き、幻の『マジック・キングダムに落ちぶれて』を探す旅を続けたいと思います。

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