皆さんこんにちは!
実は私、パン全般にものすごく詳しいというわけではないのですが、ここ最近、ある特定のパンの魅力にすっかり取りつかれているんです。その名は**「ロブロ」**!
このロブロ、デンマークの伝統的なオープンサンド「スモーブロー」に使われるような、どっしりとしたパンなのですが(お店や地域によって個性がありますよね)、これが本当に奥深い魅力を持っているんです。様々な具材をしっかりと受け止めてくれる懐の深さ、アレンジ次第でどんな料理にも変身する可能性、そして何よりも多彩な具材を選べる自由度の高さ!まさに食のキャンバスとも言える存在です。
もともと北欧の文化やデザインが好きな私にとって、ロブロやスモーブローといった食文化に触れること自体も、大きな魅力の一つなのかもしれません。
そんなわけで、今回はお気に入りのロブロを求めて、以前から何度か訪れたことはあるものの、家から少し距離があってなかなか頻繁には行けない、あのお気に入りのお店へ。そこで「ロブロ」が手に入ると聞いて、期待を胸に車を走らせました。
久しぶりの訪問で見つけた「食のセレクトショップ」の魅力
久しぶりに訪れたそのお店は、やっぱりいつ来ても素敵な雰囲気。ここは美味しいパンはもちろんのこと、ナチュラルワインを取り扱っています。他にもこだわりの昆布やチーズ、日本酒なども置いていて、ちょっとした食のセレクトショップのような空間なんです。そして、特筆すべきは自家製のコンフィチュール!これがまた絶品なんです。その中に、自家製のピーナッツバターを見つけて、迷わず購入リストに加えました。体に優しい自然派の食材や、手作りの品々が並んでいるのを見るだけでもワクワクします。
そして、今回の最大の目的であるロブロを発見!心の中でやったー、バンザーイと叫んでいました。しかも、なんと焼きたて、できたて!この幸運に感謝しつつ、もちろんロブロだけでは終わりません(笑)。香ばしさがたまらないカンパーニュ、どっしりとした存在感のライ麦パン、優しい甘さのブリオッシュ、そして大好きなくるみレーズンパン。これら魅力的なパンたちと一緒に、先ほどの自家製ピーナッツバターもトレーへ。
大満足で会計を済ませたのですが、この日の満足感は、美味しいパンを手に入れたことだけではなかったんです。実は、他にお客様がいらっしゃらなかったこともあり、パンについて店主さんとじっくりお話しする機会に恵まれました。特にロブロの食べ方については話が尽きず、それだけでも大盛り上がり!店主さんのパン作りに対する熱いこだわりや、ロブロへの愛情がひしひしと伝わってきて、聞いているこちらも本当にワクワクしました。こんな素敵なコミュニケーションが生まれるのも、個人のお店の醍醐味ですよね。パンへの期待感と、温かい気持ちを胸に、お店を後にしました。
初めての店のロブロ:香りと味わい、そして店主直伝の「食べ頃」
さて、家に帰ってきて、いよいよ今回の主役である焼きたてロブロとのご対面です。
袋を開けると、ふわりと広がる良い香り。いつも購入しているお店のロブロの香りと大きくは変わらないけれど、ん?なんだろう、今回は少しはちみつのような甘い、そして香ばしい香りがするような…?これは期待が高まります!
そして我慢ができず一口味わってみると…おお!酸味が少なめで、とってもマイルドな口当たり!いつも行くお店のロブロはもう少しキリッとした酸味が特徴なのですが、これはこれで優しい味わいで非常に美味しい!
ただ、この焼きたてというのが嬉しい誤算であり、ちょっぴり格闘ポイントでもありました(笑)。すぐにでも食べたい気持ちを抑えつつ、まずは薄くスライスしようと試みたのですが、これがなかなか難しい!包丁に生地がべったりとついてしまう感じで、まだ水分が多くて柔らかく、繊細な証拠ですね。
実は、お店の店主さんからも、「薄くスライスするなら、2~3日置いてからの方が生地が落ち着いて扱いやすいですよ。もし焼いて食べるなら、個人的な好みとしては5日後くらいが味が馴染んで風味が増しておすすめです」と、貴重なアドバイスをいただいていたんです。なるほど、パンも熟成で味わいが深まったり、扱いやすさが変わったりするんですね!こういうプロならではの情報を直接教えてもらえるのも、対面販売のパン屋さんの大きな魅力です。このお店のこだわりが、ロブロの味わいにも現れているのかな、なんて想像するのも楽しいひとときです。
我が家のロブロ活用術!アレンジ無限大&こだわりの焼き方
とはいえ、焼きたてのあの香りと温もりには抗えません(笑)。店主さんのアドバイスは心に刻みつつ、まずは少し厚めにスライスして、シンプルにそのままパクリ。うん、最高に美味しい!焼きたてならではのクラストの香ばしさと、クラムのもっちり感がたまりません。たった2枚でも、しっかりとした食べ応えで満足感が得られます。
そして、この個性豊かなロブロで、もちろんアレンジも楽しみました!まさにスモーブローのように、自由な発想で!ここでまた一つ、店主さんからの金言が。「ロブロ自体に少し酸味があるので、同じように酸味のあるものととても相性が良いですよ」とのこと。なるほど、それを聞いたら試してみたくなりますよね!

- 【アレンジ1】キャロットラペサンド 店主さんのアドバイス通り、まずは酸味のあるキャロットラペをたっぷりサンド。これが大正解!ロブロの程よい酸味(今回のものは穏やかでしたが、それでも!)と人参の甘酸っぱさが絶妙にマッチし、爽やかでいくらでも食べられそうです。まさに鉄板の組み合わせですね。
- 【アレンジ2】鯵の和風オープンサンド 新鮮な鯵を塩とレモンで締め、バルサミコ酢とほんの少しのお醤油で風味付け。レモンの酸味がここでも良い仕事をしています。ロブロの優しい甘みと香ばしさが、鯵の旨味とバルサミコ酢の酸味と絶妙に調和します。和の素材とも本当に相性が良いですね。北欧ではサーモンが有名ですがニシンの酢漬け等、ロブロは魚料理と合います。
- 【アレンジ3】まさかの!?残り物すき焼き乗せ そして、我が家の定番となりつつある(?)アレンジ、前日の残りのすき焼き乗せ!甘辛いすき焼きの味が染みたロブロは、もはやご馳走です。これは酸味とは違うアプローチですが、ロブロの懐の深さを感じます。酸味が少ない分、よりストレートにすき焼きの旨味を受け止めてくれる感じで、これもまた大成功でした!数日置いて味が落ち着いたロブロで試すのも楽しみです。
そして、実は店主さんからもう一つ、究極とも言えるシンプルな食べ方も教えていただきました。「シンプルにバターだけでも、すごく美味しいですよ」と。これは絶対に試したい!のですが、今回はまだお預け。せっかくなので、もう少し日数を置いて、生地が落ち着いてから、店主さんおすすめの「5日後くらい」に焼いて食べるタイミングで、このバターとの組み合わせを堪能しようと今から楽しみにしています。
ちなみに、私がロブロを焼くときは、ちょっとしたこだわりがあって。トースターで焼くと、なんとなく酸味が少し際立つような気がするんです(あくまで個人の感想ですが)。なので、もっぱらフライパン派。弱火でじっくり、両面にこんがりと美味しそうな焦げ目がつくくらいまで焼くのがお気に入り。こうすると、外はカリッと香ばしく、中はもっちり感が残って、ロブロの魅力がより一層引き立つ気がするんです。この焼き方でバターを塗ったら…と想像するだけでたまりません!
ロブロが教えてくれた、食卓を豊かにする「ツール」という発想
美味しいパンはもちろん、こだわりの食材にも出会えるあのお店。そして、何よりも店主さんとの温かい会話や、パンへの情熱に触れられること。これらが合わさって、パン屋巡りは本当にやめられません。少し遠くても、また必ず訪れたい、そう思える素敵なお店でした。
今回のロブロ探しの旅、そして店主さんとの会話を通して改めて感じたのは、食べ物が持つ「コミュニケーションツール」としての力です。以前からワインなどは、味わいだけでなく、その背景にあるストーリーや作り手の想いを感じながら、人と人とを繋ぐ素敵なツールだなと思っていましたが、まさにこのロブロもそう。
「今日はどんな具材を乗せようか」「この前試したあれが美味しかったね」「今度はこんな食べ方に挑戦してみない?」――ロブロが一つテーブルにあるだけで、自然とそんな会話が生まれます。それは、ただお腹を満たすためだけでなく、食事の時間をより楽しく、より豊かなものにしてくれる大切な要素なのだと再確認しました。
ロブロのような、会話のきっかけとなる「ツール」が食卓に増えれば増えるほど、食事はもっともっと楽しくなり、自然と笑顔も会話も弾む。そんな素晴らしい気づきを得られた一日でもありました。
皆さんも、お気に入りのパンを求めて、時には新しいお店を開拓したり、久しぶりのお店を訪ねてみたりするのはいかがでしょうか?そして、ぜひ自分だけの最高の食べ方を見つけ、それを誰かと共有することで、食事がもっともっと楽しい時間になることを体験してみてくださいね!
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