最近、メンタリストDaiGo氏がおすすめしていた『シュガーマンのマーケティング30の法則』を読んでいる。25個の法則まで進み、残すところあと5つ。この本はマーケティングに関する実践的な法則を紹介しているが、単なるビジネス書ではなく、日常生活にも応用できる内容が多い。特に、自分の購買行動に対する意識が大きく変わった。
ブランドや限定品に惑わされなくなった
以前の自分は「限定○○」や「ブランド品」に弱かった。例えば、期間限定のファッションアイテムや、新しいガジェットが出るたびに欲しくなり、気づけば購入してしまうことも多かった。だが、本書を読んでから、その心理的な仕組みを理解し、冷静に判断できるようになった。
シュガーマンが説明している「限定」という要素は、購買意欲を刺激する強力な手法の一つだ。「今買わないと手に入らない」という状況を作ることで、人はつい行動を起こしてしまう。しかし、それが本当に自分に必要なものなのかを考えずに買ってしまうことが多い。
また、「帰属欲求」や「収集欲求」もマーケティングに利用されやすい。ブランド品を持つことで特定のグループに所属していると感じたり、シリーズ物をコレクションしたくなる心理が働いたりする。以前の自分も、新作スニーカーや限定アイテムを見つけると、「これを逃したら次はない」「みんなが買っているから自分も買わないと」と思いがちだった。
最近も、あるブランドの限定スニーカーが発売されてついサイトを開いてしまった。しかし、「これは本当に必要か?」と自問自答した結果、衝動的に買うことをやめることができた。以前の自分なら、間違いなく買っていたと思う。
「人は感覚で買い、理屈で納得する」
本書では、「人は感覚で買い、理屈で納得(正当化)する」と書かれている。この一文が妙に心に刺さった。振り返ると、自分の買い物の多くは感情が先走っていた気がする。
例えば、新しいワインや高級な食材を見つけたとき。「せっかくだから」「特別な日だから」と自分に言い聞かせ、つい買ってしまう。しかし、本当にその価値があるのか?冷静に考えれば、もう少しシンプルな選択肢でも満足できることが多い。
無駄遣いだと頭ではわかっていても、「仕事を頑張ったご褒美だから」「限定品だから今しか手に入らない」といった理由をつけて正当化してしまう部分がある。そして正直なところ、今もその罠から完全に抜け出せているわけではない。少しは冷静に判断できるようになったとはいえ、たまに「まあいいか」と思って買ってしまうこともある。
高いもの=良いものとは限らない、でも…
最近、ようやく「高いもの=良いものではない」と実感するようになってきた。昔は、値段が高いものほど価値があると思いがちだったが、それが必ずしも正しいとは限らない。
例えば、ワインやコーヒー、ファッションアイテムでも、高価格=高品質ではなく、ブランドやマーケティングの力で価格が吊り上げられているものも多い。実際、手頃な価格のものでも十分満足できる場合があるし、逆に高額なものが期待ほどの価値を感じられないこともある。
とはいえ、高いものの中には確かにその価格に見合うだけの品質や職人技が詰まったものも存在する。ただ、自分がまだその違いを理解できるほどの経験や知識を持っていないこともある。
どんな物であれ、事実を調べて知識を入れて細かいディテールを見極めることが大切だと感じるようになった。適正な価値を判断するには、自分自身の理解を深めることが必要だし、単に「高い=良い」でも「安い=悪い」でもない。その物の背景や作り手のこだわりを知ることで、本当に価値のあるものを見極められるようになりたい。
そして、何よりも大事なのは「身の丈に合った生活」。いくら良いものでも、自分にとって無理な出費をしてまで手に入れる必要があるのか? それが本当に今の自分のライフスタイルに必要なものなのか? そういった視点も忘れずにいたいと思う。
まだ5つの法則が残っている
25個の法則を読んで、すでに多くの学びがあったが、あと5つの法則が残っている。残りの法則も、さらに日常に落とし込める内容があるのか楽しみだ。
マーケティングの知識を学ぶことで、自分の購買行動を客観的に見つめ直せるようになった。この記録を続けながら、今後も学びを深めていこうと思う。
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