肩三角で作るローストビーフ

牛の肩三角(かたさんかく)という部位を使って、ローストビーフを作りました。肩三角は牛の肩に位置し、適度なサシとしっかりした赤身のバランスが特徴の部位。火入れ次第で食感が変わるため、ローストビーフにするとジューシーで柔らかく仕上がります。

今回使用した肉は厚み6~7cm、重さ508g。じっくり火入れすることで、しっとりとした食感を目指しました。実際に仕上がりを見てみると、肉の中心はほんのりピンク色で、噛むたびに旨味が広がる理想的な状態に。最初は少し硬めかと思いましたが、休ませることで驚くほどしっとりした食感になりました。

そんな肩三角の魅力を活かしたローストビーフの作り方を、ポイントごとに詳しく紹介していきます!

1. 表面をしっかり焼く

まずは、やや強火で表面をしっかり焼きます。各面に焼き目をつけることで、香ばしさと旨味を閉じ込めるのがポイントです。焼く時間の目安は片面30~45秒程度。ジュワッという音とともに肉の表面がこんがりと色づき、香ばしい香りが立ち上ります。この瞬間から、すでに美味しそうな予感が漂います。

しっかりとした焼き色がつくまでじっくり焼き、決して動かしすぎないことが重要です。強火で一気に焼き固めることで、肉汁を中に閉じ込め、ジューシーな仕上がりになります。焼き終わった瞬間、表面の脂がきらめき、香ばしい焼き目が食欲をそそる見た目になります。

2. オーブンでじっくり火入れ

焼き目をつけた後、190℃のオーブンで5分ごとに焼いては休ませるリレー方式で火入れをしました。だいたい5~6回繰り返し、内部温度が60℃以上になるように調整。これでミディアムに仕上がります。

肉の厚みは6~7cm、重さは508gだったため、トータル30分程度(5分焼いて5分休ませるを6セット)でちょうどよい仕上がりになりました。途中で温度計を使い、中心温度が55℃を超えたあたりから慎重に調整し、最終的に60℃前後で仕上げるのがコツです。休ませることで、肉の中心部までじんわりと熱が入り、しっとりジューシーな仕上がりになります。

3. バターとローズマリーで仕上げ

最後に、バター50gローズマリー、ニンニクを使って仕上げます。バターをフライパンに入れて中火で溶かし、そこにローズマリー(ドライの場合は小さじ1~2、フレッシュなら1~2枝)と潰したニンニク2片を加えて香りを引き出します。

肉をフライパンに戻し、スプーンで熱々のバターを回しかけながら表面になじませることで、風味がぐっと引き立ちます。この工程を片面30秒ずつ行い、全体にバターの香りをまとわせるのがポイントです。ローズマリーはドライのものを使用しましたが、フレッシュなものがあればより香りが良くなるのでおすすめです。

ローズマリーは強いハーブで育てやすいと言われていますが、それでも植物を育てるには心の余裕が必要。次回はプランターで育てて、フレッシュな香りを楽しんでみたいと思います。

4. シンプルな味付けが最高

ローストビーフの味付けは、肉汁を使ったワイン・蜂蜜・バルサミコ酢のソースを作りました。しかし、実際に食べてみると、シンプルに塩だけで食べるのが一番美味しかったです。

使用した塩は、粒がやや大きめの岩塩。焼きたての肉に軽く振りかけることで、塩が溶けて肉の旨味を引き出してくれました。アクセントにブラックペッパーもいいですよ。いろいろ試してみましたが、やはり塩だけの方が肉の甘みが際立ち、よりダイレクトに味わえました

また、薄くスライスしたものを食べた時と、厚めに切ったものを食べた時で印象が変わるのも面白かったです。厚めに切るとよりジューシーで、肉の食感が楽しめる一方、薄切りだとさっぱりとした味わいになりました。

5. ソースにぴったりなワイン

ソース作りにはアルゼンチンワインのマルベック種を使用。甘みのある赤ワインがソースのコクを引き立てて、ローストビーフとの相性が抜群でした。

実はこのマルベック、個人的にはそのまま飲むと好みのワインではありませんでした。しかし、ソースに使ってみたら驚くほどぴったりで、むしろ料理用として大正解! 甘みと酸味がバルサミコ酢や蜂蜜と調和し、深みのある味わいになりました。こんな風に、飲むのと料理で印象が変わることがあるんですね。新しい発見でした。

筋トレとタンパク質、そしてローストビーフの魅力

筋トレをしていると、日々の食事でいかに良質なタンパク質を摂るかが重要になってきます。赤身肉は良質なアミノ酸を多く含み、消化吸収が穏やかなので、体づくりを意識する人にはぴったり。今回のローストビーフも、まさに筋トレ向きの一品でした。

トレーニング後の食事として、ローストビーフは理想的です。シンプルに塩だけで味わえば、余計なカロリーを抑えつつ、肉本来の旨味をダイレクトに感じられます。そして、食事はただの栄養補給ではなく、楽しみのひとつ。トレーニングを頑張った分、美味しくて満足度の高いローストビーフを食べることで、次のワークアウトへのモチベーションも高まります。しっかり鍛えて、しっかり食べる。それが最高のルーティン。

まとめ

肩三角を使ったローストビーフは、シンプルな工程で作れるにもかかわらず、驚くほどの美味しさに仕上がりました。強火でしっかり焼き目をつけ、じっくり火を入れ、最後にバターとローズマリーで仕上げることで、香ばしくてジューシーな味わいに。

味付けはソースも良いですが、シンプルに塩だけが最高。ワインの使い方一つで印象が変わることもあり、料理の奥深さを再認識しました。次はフレッシュなローズマリーを使って、さらに香り豊かなローストビーフを作りたいと思います!

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