先日、いつもお世話になっているトレーニングジムで、トレーナーさんから驚きの話を聞きました。
すらっと引き締まった体型のトレーナーさん。失礼ながら、もともとそういう体質なのだろうと思っていたのですが、なんと以前は体重が85kgもあったそうなんです!身長は180cmくらいとのことなので、そこから現在の68kgまで、実に17kgもの減量に成功されたというのです。それもたった3か月間で。
これには本当に驚きました。そして同時に、厳しいトレーニングや食事管理を乗り越えて目標を達成したトレーナーさんの努力に、心からの敬意を感じました。
「一体どうやって…?」「何か特別な”秘訣”があるのだろうか?」
誰もが気になるであろう、その大幅減量の裏側。今回は、このトレーナーさんの驚きの変身エピソードをきっかけに、ダイエットや体づくりを成功させるために本当に大切なことは何なのか、少し掘り下げて考えてみたいと思います。
■拍子抜け?減量の秘訣は「食事」だった
さて、単刀直入に「17kgも痩せた秘訣って何なんですか?」とそのトレーナーさんに聞いてみたんです。もっと特別なトレーニング法とか、何か裏技的なテクニックでもあるのかと、少し期待していたのですが…
返ってきた答えは、驚くほどシンプルな一言でした。
「秘訣は、食事ですね」
……え? しょ、食事?
正直、拍子抜けしてしまいました。心の中では「えっ?何それ? 当たり前じゃない!」「それができないから、あるいはやってるつもりでも痩せないから、こうしてジムでトレーニングしてるんじゃないか!」という声が渦巻いていました。(実際、トレーナーさん曰く、多くの人が最初は私と同じような反応をするそうです。)
ダイエットにおいて食事が重要なんてことは、百も承知のはず。それを今さら「秘訣」と言われても…と、少し半信半疑になってしまったのです。
しかし、話はそれで終わりませんでした。
「ぽんきちさんは、普段の食事はどうですか? どんなことを意識されていますか?」
トレーナーさんから逆にそう質問され、私は自分なりに「野菜を多めに摂るようにしている」「間食はなるべく控えているつもり」「カロリーも少しは気にしている」といったことを話しました。自分では、それなりに「意識してやっているつもり」だったのです。
ところが…。トレーナーさんから、具体的な栄養の話や、食べるタイミング、量のバランスなど、専門的な視点からのアドバイスを聞いているうちに、ハッとさせられました。
「私が『意識しているつもり』でやっていたことは、効果的な食事管理のレベルには全然達していなかったんだ…」
今のままでは全くダメだ、と痛感させられる内容だったのです。
■あなたの食事は大丈夫?トレーナーが指摘した「落とし穴」と栄養の基本
では、具体的に私の食事の何が「ダメ」だったのでしょうか?
まず、私がダイエットのために「意識しているつもり」だったのは、前述の通り「野菜多め、タンパク質意識、炭水化物控えめ、間食なし」でした。トレーナーさん曰く、「方向性としては、3分の1くらいは合っていますね。でも、それだけではなかなか体重を落としていくのは難しいかもしれません」とのこと。
そして、私のリアルな一日(というか、よくあるパターン)の食事内容についても、正直にお話ししました。
- 【朝食】 ほぼ毎日、パン食(食パン、菓子パンなど)と、砂糖入りのカフェオレ。
- 【昼食】 職場の近くで外食(カレー、蕎麦など)か、コンビニ弁当。
- 【夕食】** その日の気分で、焼き鳥とビール、フレンチ惣菜とワイン、餃子とハイボール…といった晩酌セットになりがち。揚げ物は避けても、オリーブオイルは「体に良い」と結構かけていました。
一通り私の食生活を聞いたトレーナーさんは、少し考えてから、核心を突く指摘を始めました。
「なるほど…。まず、ぽんきちさんの食事で気になるのは、いわゆる**『白い粉』**…あ、決して怪しいものではないですよ(笑)。主に、精製された砂糖とか、小麦粉のことです。朝食のパンやカフェオレ、昼食の麺類や夕食のご飯にも含まれていますよね。これを意識的にやめるだけでも、体はかなり変わってきますよ」
「そして、タンパク質。意識されているのは素晴らしいですが、もっと積極的に摂ってほしいですね。筋肉量を維持・向上させて代謝を上げるためには、最低でもご自身の体重の1.5倍(g)、理想を言えば体重の2倍(g)くらいは毎日しっかり摂りたいところです。ぽんきちさんの場合、今の食事だと少し足りていないかもしれません」
さらに、私が「良かれと思って」使っていた油についても、厳しい指摘が。
「それから、脂質ですね。ぽんきちさんは『体に良い』と思ってオリーブオイルを使っているとのことですが、脂肪は1グラムあたり9キロカロリーもあって、栄養素の中で一番カロリーが高いんです。ですから、体重を落としたいなら、脂肪はできるだけ下げる努力が必要です。もちろん、全くとらないのは健康に良くないですが、正直なところ、オリーブオイルを含め、植物性の油をわざわざ積極的に摂る必要はありません。食材に含まれる自然な脂質で十分なことが多いんですよ」
「ついでに言えば、牛乳なんかもそうですね。『カルシウムのために』って皆さんよく言われますけど、牛乳を飲まなくたって、他の食品から摂ればカルシウム摂取量が極端に下がるなんてことはありません。それに、牛乳もそうですが、食品は加工すればするほど、体にとっては自然な状態から遠ざかり、クリーンな体作りには繋がりにくくなるんです」
白い粉、タンパク質の量、そして良かれと思っていた植物油や牛乳まで…。次から次へと出てくる、私の常識を覆すような具体的な指摘に、私の頭の中は「?」と「!」マークでいっぱいになりました。特に毎朝のパンとカフェオレは、まさにこれらの注意点に引っかかりまくりだったのです…。
■「白い粉は毒!」トレーナーの壮絶な過去と覚悟
トレーナーさんがトレーニング開始当初から私に言い聞かせてきたのは「白い粉=毒!」という言葉。ただ、私は禁止されると反発したくなる「あまのじゃく」。ついケーキやお菓子に手が伸びては、「毒ですよ!」と叱られることもしばしば…(笑)。
そんな私に、トレーナーさんはダイエットの原理原則を、骨身に染みるまで叩き込もうとします。
「いいですか、ダイエットの成功を決める要素の9割は、食事です。筋トレは、その食事改善の効果を高めるための、あくまで”助っ人”なんです。残念ながら、筋トレだけいくら頑張っても、それだけで痩せることはできません!」
と、それはもう、はっきり、きっぱりと言い切ります。
正直、「えー、筋トレで痩せられないなら、なんで私、ここに通ってるんだっけ…?」なんて、素朴な疑問が頭をよぎることも、一度や二度ではありませんでした。
でも、よくよく話を聞き、自分でも色々調べてみると「筋トレだけでは痩せない」というのは、「筋トレが無意味」ということでは全くないんですよね。
大切なのは、食事と筋トレの相乗効果なんです。
まず、**ちゃんとした食事(=「白い粉」を極力避けた、栄養バランスの取れたクリーンな食事)**を心がけることで、体が本来持っている機能をしっかりと使える状態になる。
そのクリーンな体で筋力トレーニングを行うからこそ、筋肉が効率よく作られ、基礎代謝が上がる。基礎代謝が上がれば、寝ていても座っていても消費されるエネルギーが増えるので、結果的に体重が減少しやすく、そしてリバウンドしにくい体に近づける。
つまり、「食事改善」というしっかりした土台があって初めて、「筋トレ」という名の柱が効果を発揮する、ということ。その土台を築く上で、砂糖や小麦粉は、残念ながら邪魔になりやすい存在…というわけです。頭では、ちゃーんと理解しているつもりです。
■食べる楽しみも諦めない!私なりの付き合い方
…と、ここまで真面目に書いてきましたが(笑)。
やっぱり、私にとって「食べること」って、人生における大きな楽しみの一つなんです!美味しいものを「絶対にダメ!」と完全に我慢するのは、正直、精神衛生上よろしくない…。
だから、私の場合は「好きなものを完全に断つ!」とストイックになりすぎるのではなく、「本当に食べたいものを、バカ食いするのではなく少量だけ、ちゃんと味わって楽しむ」という、自分なりのマイルールを設けています。
幸い(と言うべきか?)、担当のトレーナーさんもその辺りの私の性格(と食い意地?)を理解してくれているようで、厳しさの中にも、私のペースや「食べたい気持ち」を尊重してくれる部分があります。なので、結果的にある程度は食事も自由にやらせてもらっている…ということにしておきましょう(笑)。
■体重-17kgで「すべてが変わった」世界
さて、そんなストイックさと人間味を併せ持つトレーナーさんですが、実際に85kgから68kgへと17kgも体重が減ったことで、具体的にどんな変化があったのでしょうか?素直に聞いてみました。
「体重が減って、何か変わったことってありましたか?」
すると、トレーナーさんは迷いなくこう答えました。
「いや、もう、すべてが変わりましたね」
すべて…! その言葉の重みに、さらに興味を惹かれます。
詳しく聞くと、まず一番大きな変化は、**「まるで体力が無限にあるんじゃないか」と思うほどの感覚と、圧倒的な「疲れにくさ」**だったそうです。体が軽やかになり、以前なら億劫だった動きもスムーズにこなせる。
その体力的な変化が、次に行動の変化をもたらします。
「今まで『疲れるから、まあいいか』と諦めていたようなことにも、自然と挑戦できるようになったんです。やれないことが、どんどんやれることに変わっていった。そうすると、毎日がすごくアクティブになりますよね」
さらに、その変化は思考にも及びます。
「体が変わって自信がつくと、**『次に何をしようか?』『どんな目標を達成しようか?』**って、未来のことを前向きに考えるのがすごく楽しくなったんです。目標を設定して、それを達成するための計画を立てる。そのプロセス自体が、ワクワクするようになりました」
その言葉通り、トレーナーさんの活動は、今やジムでの指導だけにとどまりません。もともとTVカメラマンとして働いていた経験とスキルを活かし、クライアントのSNS用の写真撮影を手伝ったり、ホームページやプロモーション動画の制作を代行したりと、マルチに才能を発揮されています。「経済を動かす、という意識も持つようになった」と語る姿は、まさにエネルギッシュ。
そして、さらに驚くべきことに、「将来的には海外にも活動の場を広げたい」という目標を掲げ、なんと2ヶ月前から英語の本格的な勉強も新たに始めたというのです!
■私も変わりたい!未来への期待を胸に
その尽きることのない意欲と行動力に、私はただただ「すごい…!」と感心するばかりでした。体重が減るということは、単に見た目がスリムになるだけでなく、体力、気力、自信、そして人生の選択肢を増やし、未来への可能性そのものを、こんなにも大きく広げてくれるものなんだ…と、トレーナーさんの実体験を通して、改めて強く実感させられました。
トレーナーさんのキラキラした話を聞いて、私の中には、二つの感情が同時に湧き上がってきました。
一つは、「うわー、私も早く痩せて、もっと身軽に、もっとアクティブに、もっと色々なことに挑戦できる自分になりたい!」という、少し焦りのような気持ち。
そしてもう一つは、「もし目標を達成できたら、私にはどんな新しい世界が待っているんだろう? どんなことができるようになるんだろう?」という、未来へのキラキラした期待感。
今はまだ道半ばですが、トレーナーさんのように「すべてが変わった」と言える日を目指して、私も頑張ろう!と、改めて決意を固めたのでした。
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