「いつもと違う、記憶に残るような特別なワインを飲んでみたい…」 「話題の自然派ワイン、どれを選んだらいいか分からない…」
そんなワイン好きのあなたへ。今回は、まさに「隠れた宝石」と呼ぶにふさわしい、フランス・ロワール地方の希少な白ワインをご紹介します。
先日、幸運にもテイスティングする機会を得たのが、ジュリアン・クルトワが手掛ける「ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエール オトクトンヌ 2015」。
これが、期待を遥かに超える素晴らしいワインでした! 自然派ワインファンはもちろん、新しい発見を求めるすべてのワイン愛好家におすすめしたい一本です。その魅力を、実飲レビューと共にお届けします。
このワイン、何が特別なの? 3つのポイント
まず、なぜこの「オトクトンヌ 2015」が特別なのか、ポイントを整理しましょう。
- 造り手:ジュリアン・クルトワ ロワールの自然派ワインの巨匠、故クロード・クルトワ氏の息子であり、自身も才能あふれる注目の生産者。父の哲学を受け継ぎ、土地とブドウの個性を最大限に尊重した、ピュアで生命力あふれるワインを生み出しています。
- ブドウ品種:希少な「ロモランタン」100% これが最大の注目点! ロワール地方の土着品種「ロモランタン」を100%使用しています。主にクール・シュヴェルニーという限られた地域で栽培される、生産量の少ない希少なブドウです。「初めて聞いた!」という方も多いのではないでしょうか? この品種ならではの個性的な魅力を存分に味わえます。
- ヴィンテージ:偉大な「2015年」 ワイン好きならご存知の方も多いかもしれませんが、2015年はフランス全土で歴史的な好天に恵まれた「当たり年」。ロワール地方も例外ではなく、ブドウが理想的に成熟し、凝縮感とバランスに優れたワインが多く生まれました。まさに飲み頃を迎えた、最高のタイミングと言えるでしょう。
【実飲レビュー】気になる香り・味わいは?
さて、いよいよテイスティングの感想です。
- 外観: グラスに注ぐと、健全な熟成を感じさせる、輝きのある美しいゴールドイエロー。期待が高まります。
- 香り: まず、熟した洋ナシやアプリコットのような、甘く豊かな果実の香りがふわっと広がります。驚くほど華やか! そこに、レモンやグレープフルーツの皮を思わせる爽やかな柑橘系のニュアンスが重なり、複雑で奥行きのある印象。奥の方に、少しハチミツのような甘やかなヒントも感じられました。
- 味わい: 口に含んだ瞬間のインパクトは、「キリッとした、美しい酸味!」。まるでフレッシュなレモンを思わせるシャープさがあります。しかし、ただ酸っぱいだけではありません。2015年ヴィンテージならではの凝縮感のある果実味(洋ナシや黄桃のような風味)がしっかりと存在し、酸味と完璧なバランスを保っています。 味わいはドライで、豊かなミネラル感も特徴的。シャープな印象ながら、後味は驚くほどスッキリと綺麗にキレていきます。これは美味しい!
おすすめの料理ペアリングは?
このワインの持つ「豊かな果実味」と「シャープな酸」は、様々な料理との相性の良さを予感させます。
- 鉄板!:レモンを使った魚介料理 カルパッチョやセビーチェ、アクアパッツァなど。ワインの柑橘系の香りと酸味が、料理の爽やかさを引き立て、最高の相性を見せてくれます。
- 和食なら:お刺身(特に白身魚) 塩とスダチやカボスなど、シンプルな味付けで。ワインの持つミネラル感と魚介の繊jatyな旨味が絶妙にマッチします。
- 意外な好相性:鶏の唐揚げ 「えっ、揚げ物?」と思うかもしれませんが、これが合うんです! ワインのキレの良い酸味が、唐揚げの油分をスッキリと流してくれ、次の一口を誘います。ぜひレモンを添えて試してみてください。
ちなみに、今回はスパイシーなネパールカレーとも合わせてみたのですが、これも刺激的な体験でした。ワインの酸味と果実味が、複雑なスパイスとぶつかり合いながらも、意外な調和を見せる瞬間も。定番にとらわれず、自由な発想で楽しむのもおすすめです!
まとめ:見つけたら「買い」の一本!
ジュリアン・クルトワの「ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエール オトクトンヌ 2015」は、
- 希少なロモランタン種の魅力を知りたい方
- 質の高い自然派ワインを探している方
- 当たり年2015年のロワールワインを体験したい方
- いつもの白ワイン(ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ)とは違う個性を求めている方
に、特におすすめしたいワインです。
そのユニークな個性と、丁寧な造りから生まれるピュアな味わいは、きっとあなたのワイン体験を豊かにしてくれるはず。流通量は決して多くありませんが、もしワインショップやレストランで見かけたら、ぜひこのロワールの隠れた宝石を手に取ってみてくださいね!よいワインライフを~✋
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