移転した馴染みのBarで世界のワインを巡る旅:カリフォルニアからスロバキア、そしてアイスワインまで

久しぶりの再訪は、移転先へのドキドキ訪問

週末、久しぶりに訪れようと思った馴染みのBarがありました。数年前から知っていて、何度か足を運んだお店です。ふと思い立って検索してみると、なんと移転しているではありませんか!ホテルからは少し距離がありましたが、「移転したなら行ってみないと!」という気持ちがむくむくと湧き上がってきました。

ネットで見た新しいお店の情報では、以前よりもかなり明るい印象。「Barっぽくないかも?」なんて正直思ったりもしましたが、新しいものにはやはり惹かれます。土地勘のない場所、タクシーに乗り込み、短い距離ながらもドキドキしながらお店へ向かいました。

明るくなった店内と、嬉しい「お久しぶりです!」

お店に到着すると、外観も店内も確かに以前よりずっと明るい!入った瞬間、店主から「お久しぶりです!お知らせしようと思っていたんですよ。以前のお店に行かれてたらどうしようかと…」と声をかけられました。なんと、4年ぶりくらいご無沙汰していたのに、覚えていてくださったのです!この嬉しい驚きと、コロナ禍という大変な時期を乗り越えてお店が存続していてくれたことへの感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。「すごく明るくなりましたね」とお伝えすると、「ええ、より健康的になりました(笑)」とのお返事。従来の薄暗いBarのイメージとは違うけれど、この明るさなら初めての人でもふらっと入りやすい、そんな開かれた雰囲気を感じました。

偶然の試飲会!世界のワインとの出会い

この日はちょうど試飲会をされていたとのことで、私も幸運にもいくつか試飲させていただくことに。様々な国の、個性豊かなワインたちとの出会いがありました。

テイスティングノート:個性豊かな6種類のワイン

  • カリフォルニア シャルドネ: まずは王道、カリフォルニアの太陽をたっぷり浴びたような、豊かな果実味のシャルドネ。シャルドネの印象はすっぱい感じがありましたが、このワインは甘み、コク、苦みがあり、とても複雑な味わいでした。
  • ドイツ リースリング&ゲヴュルツトラミネール: ドイツからは珍しいセパージュ(ブレンド)。リースリングの酸味とゲヴュルツトラミネールの華やかな香りが絶妙なバランス。レモンのような酸味が口の中をスッキリ、爽やかにしてくれます。
  • スペイン グルナッチャ: 通常は、スペインの情熱を感じるような、しっかりとした果実味とスパイシーさを持つグルナッチャ。ところが、このワインはブルゴーニュのワインのようなエレガントで華やかやさしい感じのワインでした。
  • スロバキア ゲヴュルツトラミネール: ドイツのものとはまた違う、スロバキアの冷涼な気候が育んだゲヴュルツトラミネール。同じ品種でもテロワール(土地や気候)でこんなに表情が変わるのかと実感。トロピカルな感じがあり華やかで美味しかったワインです。
  • フランス サンテミリオン (メルロー90%, カベルネ・フラン10%): ボルドー右岸、サンテミリオンの赤。メルロー主体の柔らかな口当たりと、カベルネ・フランが加わることで骨格と複雑さが生まれています。エレガント!まさに王道!
  • ドイツ ジルヴァーナー アイスワイン: 最後はデザートワイン。ドイツのジルヴァーナー種で造られたアイスワイン。凍ったブドウから造られる凝縮された甘みと、美しい酸のバランスは格別でした。ジルヴァーナー種で作られる珍しいアイスワインみなさも一度は味わってみてください。

同じ品種でも違う顔!ワインの奥深さを再発見

特に印象的だったのは、同じゲヴュルツトラミネールでもドイツとスロバキアで全く異なる個性を持っていたこと。ワインはブドウ品種だけでなく、その土地の気候や土壌、そして造り手の哲学によって、本当に多様な味わいを生み出すのだと改めて実感しました。この「違いがわかる」という体験だけでも、この日このBarを訪れた価値がありました。

お気に入りの一本と、心に残る夜

試飲させていただいた中で特に気に入ったワインを1本購入。家でゆっくり楽しむのが今から待ち遠しいです。

新しいお店の雰囲気、店主との嬉しい再会、そして世界各地のワインとの出会い。短い時間でしたが、心に残る豊かな時間を過ごすことができました。やっぱり、行きつけのお店があるって素敵なことですね。そして、新しい発見があるから、ワインはやめられません。

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